タウタンパク質・Tau

2-11-2016 updated

  1. 概要: タウタンパク質とは

タウタンパク質とは,アルツハイマー病患者において,過剰リン酸化が認められる微小管安定化タンパク質である。


> N279K, delta-K280, P301L, P301S, V337 and R406W のトランスジェニックマウスが作られている(2)。

> P301Sは,P301LよりもADの発症が早い(2)。


Tau の変異とアルツハイマー病

NFTs (neurofibrillary tangles)

> NFTsの蓄積は,ADにみられる neuronal loss や行動異常を引き起こすのに十分でない(1R)。

: Humal P301L Tau Tg mice は,老化に伴い NFTs 蓄積,neuronal loss,forebrain atrophy を示す。

: 2.5 - 4ヶ月齢で,萎縮や Morris water maze で記憶力の低下が観察されるなど,色々な症状が進行。

: この状態で Tau の発現を抑制すると,NFTs の蓄積は回復しないが,記憶力などは改善される。

: 萎縮や NFTs 蓄積よりも,可逆的な神経の機能不全が AD の症状を引き起こしている可能性がある。


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References

  1. SantaCruz 2005a. Tau suppression in a neurodegenerative mouse model improves memory function. Science 309, 476-481.
  2. Gotz 2008a (Review). Animal models of Alzheimer's disease and frontotemporal dementia. Nat Rev Neurosci 9, 532-544.