酵素番号 EC number

11-11-2017 Last update

 

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概要: EC 番号とは

EC の一桁目の番号は,その酵素が触媒する反応の大まかな分類である。例えば,EC 1.X.X.X という酵素は全て酸化還元反応を触媒する酵素になる。ここには 1 から 6 までの数字が割り振られている。

 

  1. Oxidoreductase: 酸化還元反応を触媒
  2. Transferase: 原子団をある分子から別の分子へ転移する
  3. Hydrolase: 加水分解反応を触媒
  4. Lyase : 脱離反応によって二重結合を生成する
  5. Isomerase: 異性体を作る
  6. Ligase : ATP の加水分解エネルギーを利用して,2つの分子を結合させる

 

このサイトで取り上げている酵素を中心に, EC 番号順に並べて示す。


EC1: 酸化還元酵素 oxidoreductase

EC 1.1.x: CH-OH の結合に対し酸化酵素として働く

EC 1.1.1.x: NAD または NADP を用いる

EC 1.1.1.1      アルコールデヒドロゲナーゼ (ADH)

EC 1.1.1.27    乳酸デヒドロゲナーゼ (LDH)

EC 1.1.1.49    G6PD

 

EC 1.1.2.x: チトクロムを用いる

EC 1.1.3.x: 酸素を用いる

EC 1.1.4.x: ジスルフィドを用いる

EC 1.1.5.x: キノンあるいはその類似化合物を用いる

EC 1.1.99.x: 他の電子受容体を用いる

 


EC2: 転移酵素 transferase

EC 2.7.x: リンを含む基を移すもの

EC 2.7.11.x: タンパク質のセリン/スレオニンキナーゼ

EC 2.7.11.11 プロテインキナーゼ A (PKA)

 


EC3: 加水分解酵素 hydrolase

EC 3.1.1.x: カルボン酸エステルの加水分解酵素

EC 3.1.1.3       ホルモン感受性リパーゼ (HSL)
EC 3.1.1.34     リポタンパク質リパーゼ (LPL)

 

EC 3.2.1.17      Lysozyme: 細菌を溶解させる。正確な活性はリンク先を参照。 

 

EC 3.4.22.32    Stem bromelain: パイナップルの茎由来のプロテアーゼ

EC 3.4.22.33    Fruit bromelain: パイナップルの実由来のプロテアーゼ


EC4: リアーゼ lyase


EC5: イソメラーゼ Isomerase


EC6: リガーゼ ligase

EC 6.4.1.x : C-C 結合を形成する酵素

EC 6.4.1.1 アセチル CoA カルボキシラーゼ ACC