アンモニア: Ammonia, NH3

4-18-2017 Last update

 

このページは  アンモニア @本家UBサイト に恒久的に移転しました。このページもネット上に残っていますが,最新の情報はリンク先を参照して下さい。

 


  1. アンモニアの毒性
  2. 生体での解毒反応

関連項目



概要: アンモニアとは

アンモニア ammonia (NH3) は右のような構造(4)をもつアミン amine の一種である。

 

以下のような特徴がある(5)。

 

  • 常温で無色,特有の刺激臭がある気体で,吸い込むと有毒である。
  • 水やエタノールによく溶け,アルカリ性を示す。

アンモニアの構造。アミンはアンモニアの H を炭化水素基 R で置換した化合物の総称であるが,アンモニア自身もアミンに含める。



アンモニアの毒性

アンモニアに毒性を示すメカニズムは複雑であり,少なくとも下記のものがある。

 

> NH4+ から水素イオンが生じ,これが細胞内 pH を低下させる(1D)。

> 活性酸素 を発生させる(1D)。

> NH4+ から作られるグルタミンが増えすぎて,浸透圧で脳に悪影響を及ぼす(3)。


生体での解毒反応

アンモニアは,窒素の代謝産物として生体内に存在し,通常は尿素に変換されて尿として排出される。ラットでは,血中アンモニア濃度は 0.05 mM 程度である(2R)。

 

> 酢酸アンモニウム投与により血中濃度を0.35 mMにして,脳でのグルタミン合成量などを調べた論文(2R)。

: グルタミン酸 + NH3 -> グルタミン という反応の速度が約2倍に増大した。解毒反応と思われる。

: 麻酔されたラットの脳の血流 CBF が1.3 mL/min/g とすると,脳へのNH3流入は0.02 mol/min/g。


コメント: 0

References

  1. Nimptsch 2007a. Ammonia triggers the promotion of oxidative stress in the aquatic macrophyte Myriophyllum mattogrossense. Chemosphere 66, 708-714.
  2. Sibson et al. 1997a. In vivo 13C NMR measurements of cerebral glutamine synthesis as evidence for glutamate-glutamine cycling. PNAS 94, 2699-2704.
  3. Berg et al. Biochemistry: 使っているのは 6 版ですが 7 版を紹介しています。
  4. パブリック・ドメイン, Link.
  5. 岩波 理化学辞典 第5版: 使っているのは 4 版ですが 5 版を紹介しています。